バッファローのLinkStationが\(^o^)/オワタので救済する

LinkStation(機種名: LS-WTGL/R1)をRAID1で運用していたのですが、
ネットワークから見えなくなり/(^o^)\オワタ


…のですが、以下の方法でとりあえず救済できたのでメモ。


LinkStation(最近のモデルはどうか知りませんが機種名LSで始まるわりと古いタイプ)は、HDDのディスクフォーマットにxfsという古いunixファイルシステムの一つを採用しており、そのままだとHDDを取り外してPCに繋いでも認識されません。

以下、救済したときの手順。

  1. LinkStationを分解し、HDDを取り出す。ネジ3本で簡単に外れます。
  2. USB-SATA変換ケーブルを利用してPCに接続。PCはDVDから起動できるものであれば何でも良いです。今回はたまたま持ってたのでこれを使用しました。(HDDをUSB SATA&IDE-USB2.0変換アダプタケーブル Groovy社のUD-500SA)
  3. こういうケーブルが手元にない場合、SATAのHDDとDVDドライブを搭載しているデスクトップPCが1台あればHDDを換装して代用できます。(OSの起動はDVDから行うのでOSのHDDは取り外しても大丈夫)
  4. knoppix Linuxの起動DVDを作成。http://www.rcis.aist.go.jp/project/knoppix/ からKNOPPIX6.7.1 DVD日本語版(LCAT対応) 3.7GB (knoppix_v6.7.1DVD_20110914-20111018.iso)というのをダウンロードしてきてISOファイルをそのままDVD-Rに焼く。
  5. DVDをPCに挿入し、USB-SATAケーブルでつないだHDDの電源を入れ、PCを再起動。
  6. DVDからknoppixが起動したら、以下のようにコマンドを入力します。

$ su (rootになる。パスワード不要)
# ls -la /dev/sd* (シリアルデバイスの一覧を出力する)
/dev/sda
/dev/sda1
: (中略)
/dev/sdb
/dev/sdb1
/dev/sdb2
/dev/sdb3
/dev/sdb4
/dev/sdb5
/dev/sdb6

この部分は利用するPCによって違うはずですが、私の場合は「sdb」に認識されました。

1〜6まであるのがLinkStationから取り出したHDDです。(/dev/sdb しか見えないときは、HDDの電源が入っていることを確認後、PCを再起動すると出てくるかもしれません)

1から6をそれぞれマウントしてみると中身がわかりますが、必要なのはとりあえず/dev/sdb6だけです。これをマウントします。

# mkdir /home/linkstation (homeに作成しておくと後でsambaするときに楽なので)
# mount -t xfs /dev/sdb6 /home/linkstation

これでエラーが出なければOK。/home/linkstation/ の下にファイルが見えるはずです。

運悪くエラーが出たときは、以下を試す。

# xfs_check /dev/sdb6

ERROR: The filesystem has valuable metadata changes in a log which needs to be replayed. Mount the filesystem to replay the log, and unmount it before re-running xfs_check. If you are unable to mount the filesystem, then use the xfs_repair -L option to destroy the log and attempt a repair. Note that destroying the log may cause corruption -- please attempt a mount of the filesystem before doing this.

と表示されたら、-Lオプションを試します。

# xfs_repair -L /dev/sdb6

このあと、再度、mount -t xfs /dev/sdb6 /home/linkstation してエラーが出なければOK。

このままLANで共有してしまいましょう。

# useradd linkstation
# smbpasswd -a linkstation
(任意のパスワードを入力)
# /etc/init.d/samba start

これでknoppixがそのまま共有フォルダとしてLAN上の他のPCから見えるようになりました。

LAN上の他のPCから、フォルダを開き、「アドレス」欄に\\192.168.xxx.xxx (IPアドレスはifconfigコマンドで確認できる)と入力してアクセスすると、パスワードを聞いてきますので、userはlinkstation、パスワードは上記で入力したパスワードを入力すると/home/linkstationの中身を共有することができます。見えているうちに他の正常なドライブにデータを救済しましょう。

おわり。